「Smoke free.」という言葉をみなさん聞いたことありますか?カナダでは、公共の場でよく「Smoke free.」と書かれている看板や「This area is smoke free.」など聞きます。”free”って聞くと”OK”に聞こえるけど、実際それって「タバコを吸ってもいいの、それとも吸っちゃダメなの、どっち?」と思っている方も多いのではないでしょうか?今回は、よく見る「〜free」、「〜free environment」について注目したいと思います!
“~free=~がない”、”~free environment=~がない環境”と言う意味
“Free”が言葉の後にくる場合は、〜がない(の含まない)という意味になります。「Free」という言葉にのみ注目すると「自由に〜できる」と勘違いしてしまいがちですが、実際は全く逆の意味になるので注意が必要です。
“Smoke Free”は「禁煙」という意味。
先ほど説明したように”Free=〜のない”という風に考えると”Smoke free”は「タバコの煙がない(=タバコ禁止)」という風に理解できると思います。
つまり、“Smoke free”は「禁煙」、”Smoke free environment”は「タバコ煙のない環境」という意味です。日本ではそこまでですが、カナダでは近年タバコを嫌う人が多くどの公共の場所に行っても「Smoke Free」を掲げているところがほとんどです。
その他のよく見る”〇〇-free”、”〇〇 free environment”
言葉の後に「Free」がつく場合、「〇〇を含まない」という意味になります。smoke freeの他によく見かける〇〇 freeや〇〇 free environmentの言葉を挙げてみました。
duty free(デューティーフリー)
旅行や出張などで空港を使う時によく目にする「Duty Free Shop」ですが、これは「免税店(税金のない店)」という意味ですよね。
barrier free(バリアフリー)
「障害・障壁のない」という意味で、障害者や高齢者などすべての人が障壁なく(問題なく)利用することができる環境のこと。よくBarrier free designなどと呼ばれます。
waste free(ウェイストフリー)
Wasteは「無駄にする、廃棄物」などという意味なので、Waste freeで「ゴミのない」という意味。他に”Zero waste”という場合もあります。
stress free(ストレスフリー)
「ストレスのない」という意味。よく職場などで”Stress free environment”と行って、「ストレスのない職場環境」を目標として掲げる会社もありますね。
gluten free(グルテンフリー)
“gluten”とは、小麦や大麦あるいはライ麦、オート麦などの麦類に含まれているタンパク質の一種です。カナダでは、日本のそば粉アレルギーのように、グルテンアレルギーの人がいます。そのため、カナダのパン屋さんやベイクショップ、コーヒーショップでは”Gluten free(グルテンのない)”パンやお菓子が売られていることがあります。
allergy free(アレルギーフリー)
「アレルギーの発症しやすいものを含まない」という意味。一般的に有名なのが、小麦粉、大豆、ピーナッツ等のナッツ類、卵、牛乳やチーズなどの乳製品、貝やエビなどを含む海鮮食品、ジャガイモ等です。
fat free(ファットフリー)
fat は、脂肪という意味なので、「脂肪のない=無脂肪」という意味です。fat free milkはつまり無脂肪乳という意味ですね。
sugar free(シュガーフリー)
sugarは、「砂糖」なので、sugar freeは、「無糖分、糖分ゼロ、ノンシュガー」という意味です。
fragrance free(フレグランスフリー)
Fragranceは、「香り」という意味なので、Fragrance freeは「香りのない、無香科」という意味です。
alcohol free(アルコールフリー)
Alcohol freeはつまりノンアルコール(アルコールが入っていない)です。
今挙げた全てが〇〇 free、〇〇 free environmentで「〇〇の含まない」という意味になるのが、わかったかと思います^^
「Non-smoking」と「Smoke-free」の違いは?
ここで気になってくるのが、Non-smokingとSmoke-freeに違いがあるのかということです。
実は、Non-smoking=一部禁煙、Smoke-free=完全禁煙という意味があるのです。
“Non-smoking”または”No-smoking”は、一部禁煙。
“Non-smoking”もしくは”No-smoking”は、喫煙できる場所はあるけど、このエリアは喫煙できませんという意味なのです。例えば、ビルや家の中は禁煙でも、外でタバコを吸うことができることってよくありますよね。つまり「Non-smoking(一部禁煙)」となります。
さらに、喫煙する人に向けて「注意を促す」標識が、Non-smokingなんです。
“Smoke-free”は、完全禁煙。
Smoke-freeは、完全禁煙です。建物全体や、エリア全体で全く喫煙する場所がない時にはSmoke-freeを使ったほうがいいです。
さらに、タバコの煙が嫌いな人や子供でも、「タバコの煙は全くないので、安心して利用してください。」という意味なんですね。
ちなみに、私の住むオンタリオ州では、「Smoke-free Ontario」というタバコの喫煙に対してとても厳しいルールが制定されています。喫煙者に禁煙を促したり、副流煙から周りの人を保護したり、喫煙に対して様々なルールが決められています。仕事場や公共の場所、屋内はもちろん、お店のパティオなどでタバコを吸ったり、火のついたタバコを持っていた場合罰金が課せられる場合もあるんです。
まとめ
以上、「Smoke Freeは、禁煙?それとも喫煙?」でした。今回合わせて「~ free environment」「~ free」についても合わせてまとめてみました。FREEという言葉に勘違いしてしまいそうですが、Freeが言葉の後につく場合は、全く逆の意味になるので気をつけましょう!
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