トロントの飲食店やカフェに勤めているとよく耳にするビーガン(ヴィーガン)とベジタリアン。今さら人に聞くのは恥ずかしい、ビーガンとベジタリアンの違いについて簡単にご紹介します。
ビーガン(ヴィーガン)とベジタリアンの違いとは?
日本やアジアではあまり馴染みのない、ヴィーガンもしくはベジタリアンですが、アメリカではここ3年で今までのビーガン人工の約6倍の人がビーガンになった人と報告されています。アメリカ以外にも、今ではカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスなどの英語圏の国では当たり前のビーガン、ベジタリアン。
海外では当たり前だからこそ、外国人のお友達やビジネスの仕事関係でヴィーガンとベジタリアンは何なのかわかっていないと大変なことになってしまうかも?今回その違いについてご紹介します!^^
それでは順番に見ていきましょう!
ベジタリアンとは
一般的にベジタリアンは、肉、魚、貝類、動物性食品を食べない人のことを言います。しかし、ベジタリアンは、人によって食べる物・食べない物が異なるので、必ず相手に確認することが必要です!
いろいろあるベジタリアンの種類
- Lacto-ovo vegetarians
ラクト-オボ-ベジタリアンは、肉や魚は食べないが、卵や牛乳・チーズ・バターなどの乳製品は食べれる人 - Lacto vegetarians
ラクト・ベジタリアンは、肉・魚・卵は食べないが、牛乳・チーズ・バターなどの乳製品食べる人 - Ovo vegetarians
オボ・ベジタリアンは、肉・魚・乳製品は食べないが、卵は食べる人 - Pescatarians
ペスカタリアンは、肉は食べないが、魚や貝などの海鮮物は食べる人。また多くのペスカタリアンは、卵・乳製品など食べれることが多く”融通のきくベジタリアン”(flexitarians:Flexible + Vegetarian)なん呼ばれます
このようにベジタリアンは、ビーガンに比べると食べ物の幅も広く、人によって食べるものも大きく異なります。
このベジタリアンの種類で挙げた以外にも人によって食べるものと食べない物が異なる場合が多いので、「私は、ベジタリアンなの。」と聞いたら恥ずかしがらずに「何が食べないの?」もしくは「何食べるの?」と聞いておきましょう!
なぜベジタリアンに?
日本人の私達からするとなぜベジタリアン・ビーガンになるの?と疑問に思うと思います。こちらも人によっていろいろな理由があります。主に6つの理由からベジタリアンの食事に変更します。
- 健康のため
肉や魚、乳製品を避けて、穀物や豆、果物や野菜等を中心にした食事に変えて健康的な食事する意味でベジタリアンに。 - 動物愛護のため
動物も人間と同じように生きている生き物として、対等にみるべきという意味でベジタリアンに。実際にアメリカのNYタイムスでも、食用に飼育された動物が身動きも取れないほどの小さなケージに入れられて育てられている記事が報道され大きな反響を呼びました。 - 宗教
宗教で動物製品を摂取することが禁じられているため、ベジタリアン食を選ぶ人も多いです。 - 経済的な問題
もともと経済的な問題で、お肉や魚などを買う余裕がないので選択の余地もなくベジタリアンの人もいます。 - 家族・友人の影響
家族や友人の影響や、有名人ベジタリアンだからという理由でベジタリアンになる人も。 - もともと口に合わない
もともとお肉や魚などが好みじゃないから食べない人も!
ベジタリアンは、そのベジタリアンの種類も様々あれば、その理由も様々ですね!
ビーガン(Vegan)とは
動物性の食物を全く(一切)受け付けない人のことを言います。お肉はもちろん、魚や卵、牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの乳製品、特に神経質な人は蜂蜜も取らないという徹底ぶりです。
ベジタリアンは、倫理的に「動物を食べるために殺すのは許せないが、ある状況の元で育てられて卵や乳製品を人間のために使うのはありだ」と考える人が多いため、乳製品や卵などを食べます。しかし、ビーガンの人は「もともと人間のために飼育なんてありえない。人間が動物を自分たちのために使うこと自体ありえない!」と言う考えなので、卵・乳製品はもちろん、食事以外にも、洋服(毛皮)・実験・エンターテイメント(闘牛とか)などで人間のために動物を使うことに強く反対する団体でもあります。
なぜビーガンに?
先ほど話したベジタリアンと同じような理由ですが、主に健康面・動物愛護からなる人がほとんどです。
ビーガンって一体何を食べるの?
動物性食品を一切食べることが出来ません。
つまり 、お肉、魚、卵 はもちろん乳製品である牛乳、バター、チーズ も食べることができません。 また蜂が集めた蜂蜜も食べることできません。
こうして見ると 食べれるものがかなり限られていると思いますが ヴィーガンの人は牛乳の代わりにアーモンドミルク・ソイミルク(豆乳)・ココナッツミルクなどの植物性ミルクを取ったり、お肉の代わりにソイミートなどの 動物性食品以外で作られるお肉に似た食材を使ったりもします。最近では、ヴィーガンチーズやヴィーガンバターなども一般のチーズやバターと比べると少し高いですが、手に入れることも可能です。
日本ではあまり知られていませんが、カナダではこれらのヴィーガン食品を手にできるスーパーマーケットなどが増えています。
ビーガンになりたい方へ
ビーガンって意外とお金がかかる
しっかりとしたビーガン食を食べようとすると意外とお金がかかります。例えば、ラテをカフェで注文する時、基本的に追加料金を払って豆乳やアーモンドミルク、ココナッツミルクなどに変更が必要です。
カナダにあるビーガン専門のレストランは一般的なレストランに比べて少々高め。
自炊するにしても、お肉の代用になるソイミートやテンプは、オーガニックのスーパーなどで 基本的にとても高いです。もちろんヨーグルトやバターの代用品も安いものではありません。
ビーガンの恋人はビーガン?
人と付き合うときに食事はかなり重要なポイントになると思います。どこを行くにも食べれるものが限られるので、ビーガンもしくはベジタリアンだったり、ビーガンに対して理解のある人でないと付き合えません。
またビーガンの多くの人は、(ビーガンを悪く言うと)強要する人が多いので恋人であれば、特に食事のスタイルを変える覚悟が必要です。
実はお肉や魚が食べたいビーガン。
もともとお肉や魚、チーズ、ヨーグルト、ハチミツなどを食べていたことの多いビーガン。 動物性のものが食べたくなくてビーガンになったわけではないのです。
「人間が生き物を自分たちの利益のために利用するのが許せない」という概念のため 植物性のものを選んでいるだけなのです。つまりビーガンでもお肉や魚、チーズ、ヨーグルトが恋しいと思う時もあるんです。
ちなみにトロントにはそんなビーガンのために「ビーガンピザ専門店」「ビーガンアイスクリーム屋さん」「ビーガンケーキ屋さん」「ビーガンハンバーガーのあるレストラン」などもあるんですよ!^^
健康なイメージの「ビーガン」、やり方を間違えると不健康?
ビーガンと聞くと健康的なイメージがありますが、食事に対してたくさんの制約があるビーガン。ある人は3食全部パンケーキなんてことも。やり方を間違えるととても片寄った食事バランスになることも。
食べられるもの・食べられる場所が限られているので、気をつけないといつも同じものを食べていたり、偏った食事バランスになるかも。市販で売られているものは、まだまだビーガンに対応していないものも多いので、いろいろ調べる根気が必要で、なんでも食べれるわけではないので、食事に対するストレスが出てくる可能性も。
でも、意外と美味しいビーガン!
いろいろと書きましたが、実際にYonge&Dundasの近くにある量り売りのビーガンレストランでビーガン食を食べましたが、めちゃうまい。ソイミートを使った唐揚げみたいなものがあったり、野菜の新しい食べ方とかも目の当たりにして、こんなものが食べれるならビーガンもありかもと思いました^^
いろいろと研究して美味しく楽しい作り方がわかれば、動物性食品なし(ビーガン)でもいいなあと思ってます^^
まとめ
以上、「今さら聞けない…ビーガン(ヴィーガン)とベジタリアンの違いとは?」でした。
ベジタリアンは、肉や魚は基本的に食べないが、ある程度の条件で飼育された生き物から恩恵を受けるのはありと考えています。そのため食べれるものもしくは食べれないものが人それぞれ食べれるものが異なるので確認しましょう!
逆にビーガンは、人間の利益のために生き物を利用することを否定する概念なので、質問無用で動物性のものは一切受け付けません。
どちらにせよ、ベジタリアン・ビーガン・どちらでもない方もお互い尊重し合えればいいですね。
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